若葉の繁る頃に

しがないアイドルオタクの備忘録とチラシの裏書き。「なんとかなる」人生を送るのが目標です。

#23 2024年

ご無沙汰しております。ちゃそぴです。

 

新年、明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。

 

今年は元旦から大地震に航空機の大炎上など前途多難な幕開けとなりマイナスな気分になっていますが、その後は平穏な日々を過ごせられたら良いですね。

ここ最近はnoteに色々と大学生活や野球の話についてまとめていますが、はてなブログはほぼまともに更新していませんでしたね。申し訳ないです。自分語りしかない即席ブログしか更新しないと思いますが、読者の皆さんの空き時間の穴埋めの一つにでもなれればいいなと思います。

 

突然ですが、僕の今年の目標は「アクティブになる」です。

 

推しメンである潮紗理菜ちゃんが卒業して一般人となり、卒業発表時は年が明けてもショックを引き摺っているのだろうなと思っていたのですが意外とそうでもないんですよね。むしろ今まで使ってきたエネルギーを何処に使おうとすら考えていて、大学生活はもちろん他の趣味や自らのコミュ力や会話力を高めてもっと社会性を付けていきたいなとも思っています。

 

実は昨年フォロワーさんと一緒に野球観戦をする約束が2件もあり、年上年下同い年問わず様々な方と話して社交性を身に着けていきたいなと思っています。平日は社会人として、土日は大学生として勉学に励んでいく中で貴重な休みを有意義な事に使いたいと思っていましたし、毎日をなるべく濃い一日にしたかったと昨年後悔していましたので。フォロワーさんが催すイベントにも積極的に参加したいですし、とにかく色んな人と直接話をしていって輪を広げていけたらなと思っています。もちろん浅く広くではなく、ゆくゆく深い親交となる人と巡り会える事が出来れば一番幸せですね。紗理菜ちゃんも「出逢いは一瞬、出逢えば一生」と言っていますしね。

 

Twitterでしょうもない事ばかり言っていますが、こう見えて寂しがり屋で孤独が苦手な人間なので、お誘いなどあれば是非とも誘ってください。お待ちしております。

 

それでは改めて今年もよろしくお願いします。

#22 若葉

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朝。起床して間もなくAlexaに気温を聞くと「最高気温は摂氏31℃です。」と返される。テレビを付けてニュースチェック。憂鬱な平日の朝に朝食のアンパンを頬張っては牛乳を流し込み、今日も何気ない一日が始まる。

 

今日は特段急用もなくお手空き状態だ。エンタメ系のニュースはジャニーズ関連のマイナス記事の山だったので好きな野球関連のニュースをYahooで見る。「ヤクルト、昨日は良い勝ち方だったねー」とか「阪神は"アレ"間近で大阪は大盛りあがりだねー」というニュースを散見してはある程度日常的な業務をこなすとあっという間にお昼の時間だ。

 

「潮 紗理菜のブログが更新されました。」

 

スマホから推しメンのブログ更新通知が鳴る。

紗理菜ちゃんは普段からライブ終わりのブログは丹精を込めて書きがちだ。なので大抵この手のブログは早くて翌日の夜だと思っていた。ライブツアーの神奈川公演2Daysが終わったのは昨日。やけに早いなと思いつつも通知をタップする。

 

衝撃的な文章が書かれていた。

 

「私、潮紗理菜はこのアルバムの活動をもって日向坂46を卒業します。」

 

 

 

「えっ…」

 

時間が完全に止まった。

 

「紗理菜ちゃん…。なんで…。なんで…。」完全にパニック状態である。涙腺が一気に決壊し、目は赤く腫れる。過呼吸状態になり脳は煙を吹いて機能停止する。

 

スクロールする指が止まる。スマホとスラックスに涙を落とす。

ブログを読み進めたが一切内容は入ってこない。頭が真っ白になって何を言えばいいのかまったく分からない。浮かんでくる言葉は「無理・絶望・虚無」。脳が何かしらに支配されているかのように頭に思い浮かんだ文字はこの3つしか出てこなくなる。

 

何とかブログ読了。

その後Twitterにこれでもかと胸の内を爆発させて昼休みはあっという間に終了。弁当が無味に感じてしまい大盛にしたにも関わらず満腹感もなかった。涙で目と鼻を赤くしていた顔を昼休みから帰ってきた先輩に指摘されると、作り笑いをしながら「鼻風邪ですかね笑」と鼻水を啜ってわざとらしい返答をした。しばらくしても動悸は止まらなかったものの、夕方には何とか落ち着いた。終業の時刻となり同室の先輩方は帰宅。自分一人しかいない空間の中、スマホの中の紗理菜ちゃんの写真を見返す。落ち着いたはずが虚無感からか職場で思いっきり泣いた。ある程度泣き終えてスッキリしたと思いきや、帰宅後に紗理菜ちゃんのコレクションを眺めてはまた泣き崩れた。

 

 

僕が紗理菜ちゃんを好きになったのは2019年の秋頃。3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」の収録曲にある「ママのドレス」をMVを見た際に笑顔が一際輝いて見える一人のアイドルに釘付けになった。そのアイドルこそが潮紗理菜さんだ。

 

当時は推しメンがなかなか決まらず、おひさまである当時の上司の勧めで宮田愛萌さんに行くもしっくり来なかった所があり(宮田さんがどうのではなく自分と合わなかっただけの話です)、推しメン探しに一苦労していた矢先での出来事だ。あれから紗理菜ちゃんに狂ったようにハマっていき、基本的なプロフィール確認からひらがな推しや舞台あゆみ視聴、過去ブログの確認と色々調べたものだ。当時はストレス過多により前職を辞め、無職期間でいた頃の話だ。時間はたっぷりあったのでひたすら紗理菜ちゃんについて調べまくってはその魅力に引き寄せられ、前職や転職活動でのストレスを発散した。あとは再就職を決めて晴れて彼女と握手するという今となっては理想論を描いていた。

しかしその直後にコロナが流行りだす。本来握手券として使うはずが、ミート&グリート(通称ミーグリ)で彼女と話すのがメインになってしまった。しかしなかなかコロナが収束しない一方で僕はひたすら単推しを貫いて券を積んでは彼女とコミュニケーションを重ねていく。最初はお互い敬語で話し合っていたのに、いつしかちょっとした冗談話が出来る関係にまで発展した(と思っている)。おしゃべり好きな紗理菜ちゃんは必ずと言っていい程、会話が途中で途切れてしまった。恋人同士でもないのに恋人同士のような会話が出来る。それが彼女の魅力であり誰だって恋する凡人状態になれる。その3年後にはお互い名前を呼び合いながらリアルで話す事が出来た時の感動は計り知れなかった。これも紗理菜ちゃんだからこそ生まれる信頼関係である(と勝手に思っている)。

紗理菜ちゃんに滅法夢中になった20-21年はひなあい以外のメディア出演こそ少なかったが、そんな中で彼女が爪痕を残すとそれが些細な事でも喜べる自分がいた。普段から斜に構えてはおまいつといったオタクを見下しては悦に浸っていた自分が、初めて心の底から大好きな推しメンを見て楽しめるようになった。

22年は彼女にとって大いに飛躍した年だ。初めて舞台に挑戦し「フラガール」で主人公の谷川紀美子役と座長を見事に務め上げた。紀美子はゴリゴリの福島弁が効いた何とも癖の強いキャラクターであったが、紗理菜ちゃんは自分なりの紀美子を表現し、かつての諸先輩方が演じた紀美子とはまた違う紀美子として表現したと語っていた。そして「真夜中の懺悔大会」という、彼女が初センターを務める楽曲も爆誕した。今ではサリマカシーラジオの先陣を切る曲としても大活躍中。ただ今後は涙なしには聴けなくなってしまうのかな。

翌年の23年も舞台に挑み、「レ・ミゼラブル〜惨めなる人々〜」にてヒロインのコゼット役を熱演した。一方でコゼットは貧しい母子家庭の中で明るく健気な性格で、まさしく紗理菜ちゃんを体現した役だ。途中マリウスと手を繋いだりジャン・バルジャンの胸で号泣するシーンで思いっきり歯ぎしりしたもののフラガールとは違って普段の紗理菜ちゃんを舞台上で見る謎の新鮮さを感じられた。紗理菜ちゃんが女優としてマルチに活躍できる姿を見られて感動と少し寂しさを感じたり。

 

 

紗理菜ちゃんはある夢を持っていた。

「声にまつわる仕事をしてみたい」という夢だ。彼女はトーク内で「潮紗理菜のおっしゃり菜」というラジオ"ごっこ"として当初は"根っこの"井口眞緒と共に発信していた。元々声にコンプレックスを抱いていた彼女がそんな夢を持つのは意外すぎるが、マイナスをプラスに変える力を身に付けここまで自ら夢を語ることの無かった彼女が、ようやくトーク内で打ち明けたのだ。

おっしゃり菜は"根っこの"井口卒業後もサリマカシーラジオが誕生した後も続いていた。特に2020年の春頃はステイホームという時期の中で毎日発信しており、必ず夜8時には複数の着信が届いていた。この頃は最初に紗理菜ちゃんのフリートークから始まり、その後には読者からの質問コーナーが設けられ、ラジオ"ごっこ"が少しずつ形になっていく。以降は多忙もあり更新頻度が少なくなったものの、22年の冬頃には本気でおっしゃり菜を改良したいとメッセージで彼女からの依頼が届く。自分なりに考えた構成をミーグリで話すと「でもちょっと話長くなるよ?笑」と言いつつも、その日以降本当におっしゃり菜で自分の構成を採用してくれたのだ。推しメンはどこまでも素直でファン想いである事を大いに感じ取れた瞬間だ。

そして来る4月、ついに紗理菜ちゃんの冠ラジオ番組「日向坂46潮紗理菜のサリマカシーラジオ」がスタートしたのである。出演者は紗理菜ちゃんのみなので完全に理想的なおっしゃり菜の延長線上だ。自分もいくつかお便りを送ったのだが、5月に晴れてリスナーのお悩みを紗理菜ちゃんが解決する「響け!ガムランボール」コーナーで読まれて感慨にふけたものだ。あの時紗理菜ちゃんに質問した「野菜を腐らせない方法」の解決策に「冷凍させましょう!」という鶴の一声を未だに覚えている。その他にも完全にあのラジオ"ごっこ"から引き継いだ「おっしゃり菜」や、未完成のまま終わったが意味のある未完成を紗理菜ちゃんと共有していく「僕の私の未完成」など聴いていて人生の奥深さを痛感できる彼女に相応しいコーナーだ。機会があれば読者も是非お便りを送ってほしい(宣伝)。

 

帰宅して大きな溜息をついて冷蔵庫を開け、スーパーで買ったストロング500ml缶を冷やす。その間に一昨日の汗で滲んだサリマカシータオルやデニムを丸ごと洗濯する。元々冷蔵庫にあった4%の缶チューハイを飲み干した後、皿洗いと明日の弁当作りを済ませている時には割りかし目の前に集中できたが、これらを一通り終えて部屋の棚の紗理菜ちゃんのグッズに目を向けるとまたも熱い何かが込み上げ、冷房を効かせているにも関わらず、アルコールも手伝って全身の水分を使い果たすまで泣いた。洗濯が終わり洗濯物を干すと先程の"サリマカシータオル"の姿が。またも涙腺が決壊する。今日だけで2年間分の涙を流したのかもしれない。

そして世間であれだけ話題になっている野球の話題から完全にシャットアウトしてモニターを前にキーボードを打つ手を走らせた。前回のサリマカシーラジオで発表した紗理菜ちゃんの日向坂MIXというプレイリストを聴いたら涙で集中出来ない。ここは優しい気持ちになれる大好きなスピッツをシャッフルで再生しながら紗理菜ちゃんとの思い出を書き記した。

 

帰宅途中に過去ブログを遡っていく。そこには初々しさが残る紗理菜ちゃんの姿が。

2016年8月。当時18歳。B612とかいう今や化石の加工アプリもあの頃は現役だ。当時は凄くアイドルらしい内容が多く、「言葉を紡ぐようになったのはいつ頃なのかな」と考えたり欅坂を通っていた頃「確かにこんな感じだった」と回顧してはあの頃何故推していなかったのかという後悔に浸ったり(元推しメンがアレなので)。それでも短くとも紗理菜ちゃんと過ごした時間は自身の人生における大きな宝物だ。

www.hinatazaka46.comただこのブログとかめちゃくちゃ好きなんですよね。時代を感じさせる釣り方というか、無理して作っている感は否めないけど、熟成肉のような良い香ばしさを醸し出していると思うんですよね。そう思いません?(とことんキモオタ)

 

ブログ執筆中に彼女からメッセージが届く。紗理菜ちゃんらしい長文の中でファンに対する彼女の想いが綴られていた。心無いオタクからの誹謗中傷を浴びせられる壮絶な日々からアイドル人生を始めた彼女が、今では夢であった冠ラジオ番組を持ち、舞台でも高評価を得て名実ともに大きく飛躍を遂げたアイドルとなった。しかし謙虚な気持ちはそのままに、自分を好きでいてくれるファンに向けて、一つ一つの言葉を真心を込めて書いてくれたのだ。純粋で眩い心を持つ彼女のアイドル人生がバッドエンドとして終わらなくて良かったと本気で思えた瞬間でもあった。

既にツアーの追加公演が決定したKアリーナ2Daysは申込済みだ。最後の彼女の一挙手一投足を間近で確かめたい。彼女が7年半培ってきたこの大冒険の締めくくりを是非この目で確かめたい。本気で好きになった彼女の為に全力を注ぎたい。

 

直近だと16日、28歳を迎えるタイミングにミーグリがある。紗理菜ちゃんに誕生日を祝ってもらいたいけどまずはお礼の気持ちをどうしても伝えたい。ただ彼女の目をまともに見ようとしたら涙で何も見えなくなってしまう。何とかして自分の想いを伝えたい。ただそんな自信は端から無い。行き交う感情が複雑化してパンクしそうです。

 

もっと言いたいことは山ほどあるが、直接言いたい事は彼女に直接手紙に興そうと思う。執筆が一通り終わり時刻は夜の12時前。自身の27歳も残りカウントダウン。このブログのタイトルの由来にもなったスピッツの「若葉」を聴く。「若葉」はスピッツの代表的な卒業ソングだが季節的に夏ソングとしても解釈出来るんですよね。紗理菜ちゃんが卒業発表した季節も、若葉の繁る頃なのは果たして偶然なのだろうか?

 

youtu.be

 

話は変わるが、僕はこの10月から社会人として働きながら大学生として学び始める事にした。

紗理菜ちゃんを推し始めてから、僕は彼女から人生において様々な事を学んできた。継続する大切さ、周囲に愛される人が欠かさず行うルーティン、失敗を恐れない心など。彼女が残してきた軌跡の中で自分も何かしらで形にしたいという夢が出来た。現状自分が今何をしたいのかは決まっていないが、まずは否定から始めずあらゆる事に挑戦していく気持ちで臨むつもりだ。

既に出願して学費ローンを組み、今は学生証と教科書待ちだ。2週間後には総重量20kg超えと言われる教科書の山が届く。期待と胸を膨らませながら今はそれを楽しみにしている。そして土曜日には28歳を迎えまた一つ歳を重ねる。アラサー真っ只中、紗理菜ちゃんからの教訓を胸に、彼女の知らない道を歩き始めたいと思います。

 

潮紗理菜ちゃんというアイドル、ではなく一人の人間に出会えて本当に良かった。

 

完全に自分語りの内容になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

そして潮紗理菜さん、あなたの事が本当に本当に大好きです。

 

思い出せる すみずみまで
若葉の繁る頃に 予測できない雨に とまどってた
泣きたいほど 懐しいけど ひとまずカギをかけて
少しでも近づくよ バカげた夢に

今君の知らない道を歩き始める

 

スピッツ/若葉

 

 

 


 

 

 

#21 ツイートが何故かバズったのでリプライや引用に反応していくだけの話

先日、何気ないツイートをしたつもりが4,000いいね超えを果たした。いわゆる「バズる」ってやつだ。いや内容がアレだし嬉しくはないのだが。

別に僕は読売ジャイアンツのアンチではないが、中田翔といい坂本勇人といい事後処理が曖昧になっている球団の対応には疑問を感じていた。そんな中で、最近現役ドラフトで巨人に移籍となったオコエ瑠偉が週刊誌に載り話題を呼んだ。

www.dailyshincho.jp

記事を見ればこれは楽天時代の話なので当時としては巨人にとって一切関係のない話であった。ツイートした当時は記事をしっかり見ていなかったのでいつも通りの適当ツイートをした訳なのだが、気付けば瞬く間にツイートが伸びる事態に。まるで炎上発言をしたかのような拡散ぶりと返信・引用が3日ほど来ていたので、最近それが比較的に落ち着いてきたこのタイミングでクソリプを中心にここにまとめていきたいと思います。

 

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すまん、何が言いたいのかさっぱり分からん。


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これ元ネタなんだろうと思って調べてみたら、昔やっていた「ペケ×ポン」という番組の川柳企画で平泉成さんが合格・不合格の判定音を務めていたんですね。知らなかった。


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これは確かにうまい。いいねしてないけど。


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白石麻衣安田章大のオタクで本当に良かった(言いたかっただけ)。次。


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確かにそうかもしれないけど、ネタツイにマジレスされても困る。以上。


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こんなツイートに吹いていないでもっと楽しい事で笑いましょう(懇願)。


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これが煽りリプライか…。それだけ。


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まぁこれは巨人に限らずどの球団にもいるので一概には言えないんですよね。ヤクルトでも近年では外国人ですけど(実績残したと言えど)バレンティンやアルメンゴと言った問題児もいた訳ですし。OBで言うと上田剛史の印象が悪すぎる。


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僕もあなたのアイコン大好きです。


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こんなクソツイに丁寧な評価をいただきました。ありがとうございます。


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まぁこのアカウント自体がクソツイ製造機みたいな所あるのでぐうの音も出ない。あと大久保佳代子の川柳は確かに酷い出来ですね()。


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僕もこういう反応個人的にすこです。

 

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保科広一とかいましたねそんな選手。「野球なんかしてもつまんねえぞ」発言は確かに問題ですけど、現状燻っている選手なんかは内心そう思っている人も少なくないのかなとも思っちゃいます。

 

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確かにそうでしたね。御三方とも入団した球団は違えど様々な事情があって今現在全員巨人に在籍している訳なのだから不思議(いや3球団ともどういう指導してきたんだよと言いたかったけどヤクルトにも市川の件があるので立場上何も言えません)。


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それは言いすぎでしょ。「守乱シスコ」と報知に揶揄されていたあの頃が懐かしい。


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30点。

 

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15点。


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もし女の人だったらダメ男製造機の素質ありそう(偏見)。

 

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お前けつなあな言いたいだけだろ。


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これは地味に好き。


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しょうもな。おっさんの自撮りアイコンにろくなアカウントが無い。

 

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こういうリプライが来るとバズったんだなと改めて実感する。

 

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これがクソリプというものですか。丁重に非表示とさせていただきました。


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私もそう思います。

 

まぁ僕の考えとしては、中田や坂本に関しては好きな選手なんですけどちょっと残念な印象。オコエはまだ若い訳だし反社と知らずに宴会に参加したのかも分からないので、とにかく新球団で心機一転頑張ってほしいなと思います。

 

あとこれ濃厚接触者として自宅待機している中でこのブログを綴っていました。体調面は問題ないのでもっと有意義な事に使いたいと思った2023年1月でした。嗚呼。

#20 2022年買って良かったもの一覧

読者の皆さん(0人)、明けましておめでとうございます。

今年もマイペースでこのブログも更新していきますので適当に見ていただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

2023年の目標は潮紗理菜ちゃんに大いに喜ばれる存在になる事と丁寧な暮らしを心掛けるためにお部屋作りを趣味に生きたいと思います。(誰も聞かれていない)

丁寧な暮らしを目指すために一人暮らしを始めた事を皮切りに家具や家電を買うシーンが多かったので、そんな中で今回は昨年買って良かった家具・家電について紹介したいと思います。

ちなみにオタクなので(?)部屋の基調は基本黒と茶で統一しているので紹介するものはモノトーン系のものが多いんですよね。今後そこに赤や白を加え入れてオシャレな空間を演出するのが目標です(オタクのくせにオシャレを追い求めるな)。

完全に独断と偏見でレビューする需要があるかどうか分からん内容になっていますが、どうか温かい目で適当に見ていってください。

Toffyの電気ケトル

デザインとシックなリッチブラックに惹かれて購入。ちなみにこの色はAmazon限定(だったはず)。

カップ麺作ったりインスタントコーヒーを作ったりする時に使っていますが、注ぎ口が小さく漏れにくいのでやけどの心配はなく普通に使いやすいです。

機能面で言うと正直微妙ですが、とにかく見栄えが良いです。申し訳程度の温度計はあって損は無いですが構造的に手入れがしづらい致命的な弱点も持っています。ですがそれらを差し引いても映えるという意味ではオススメ。ただ見た目気にしないなら正直もう少し安いティファールでも良い気がします(本末転倒)。

 

Huaweiのスマートウォッチ

文字表示の大きなコスパの良いスマートウォッチを求めて購入。以前使っていたものはとにかく文字が小さくディスプレイの反応も悪かったので、これらが改善されていた所は良かったです。

もしAndroidスマートフォンを使っているならめちゃくちゃオススメします。睡眠の質確認できるしバッテリーは2週間持ちますので適度に充電する必要がないのは有り難いです。変更可能なテーマによっては一目で時刻・電池残量・歩数・消費カロリー・天気を確認できるすぐれものです。

iPhoneの場合は個人的にオススメしません。アプリ毎の通知のオンオフ出来ないし一部の和製アプリの通知が来ないのは結構なマイナスポイント(日向坂のメッセージアプリが来ないのは個人的に致命傷レベル)。背景にはAppleとファーウェイに何らかの制約があるらしいですが、それでも一応問題なく使えるのでApple Watchが高いと思ったらこれで妥協する手もあります(Apple Watchはバッテリーの持ち悪いしコスパ悪いから僕は絶対買いませんが)。

 

サーモスの真空断熱ジョッキ

完全に衝動買いで購入してしまったもの。2,600円。ですがこれで酒を飲んだ時の爽快感は感動すら覚えるレベル。

魔法瓶構造になっていて結露しにくく、氷が溶けづらいのである程度時間が経っても美味しいお酒を飲む事が出来ます。お手入れもしやすいのでお酒好きの人にとっては一家に一個あっても良いレベル。これでアル中カラカラごっこも出来るし(すな)。

 

シャープのプラズマクラスタードライヤー

 

Amazonのタイムセールで購入。価格は7,300円ほど。

風量が強く温風の温度は控えめなので髪に優しいです。ビューティモードという機能を使えば温風と冷風を交互に出してくれるので頭皮が荒れやすい自分にとっては満足。プラズマクラスターは出ているのかどうか知りませんがまぁ良い影響は出ているのではないかと(適当)。

若干重いのが難点ですが男が使うならあまり問題ないですかね。あと色が良い。

 

アラジンのオーブントースター

Twitterのフォロワーさんの評価や様々なWebサイトのレビューを見て一人暮らしをするタイミングで購入を決めました。価格は11,500円ぐらい。

こいつは忙しい朝の強い味方。3分で外はこんがり中はふんわりの焼き立てのパンを味わう事が出来るのでクイックかつ優雅な朝を迎えられます。焼きムラもありません。100均に売っているスチーム皿と一緒に焼くともっちり感が出てより一層理想的なパンが食べられます。受け皿が黒いので手入れ時に焦げ付きが見えづらいのが唯一の弱点ですかね。

オーブントースター用スチーム皿(丸、約5cm)jp.daisonet.com

バル●ューダとかいうデザインだけ重視のボッタクリメーカーのトースターを買うよりアラジンのトースターを買った方が絶対に良いと個人的に思います(営業妨害)。

 

Sharkのスティッククリーナー

www.shark.co.jp

こちらも一人暮らしのタイミングで購入。フローリング専用ではあるが、自分の部屋にカーペットを敷かない主義なのであのShark製をお手頃価格で購入出来ました。19,800円ぐらいかな。

餅は餅屋の精神で買ったこの一品はコスパ最高でした。普通にクリーナーとして抜群の吸引力があり、ノズルを外してハンディクリーナーとしても使えます。レビューだとゴミ捨てでゴミが舞ってしまうと書かれていましたが、そいつの捨て方に問題があっただけで工夫して捨てれば何ら問題ないです。手入れも簡単なので部屋にカーペットを敷かないのであれば大いにオススメする商品です。ちなみに僕はSharkの回し者ではありません。

 

イワタニのカセットガスホットプレート

鍋が食べたくなってきた10月の半ばに購入。ホットプレートはもちろんカセットコンロとしての機能も備わっており、イワタニ製でこのクオリティを8,000円で楽しめるコスパ最強商品。

フッ素コーティングされているのでお手入れも楽ですし、複数人でアウトドアする人とかにオススメ。大量に焼きそばや肉焼けますし火力も申し分ありません。

 

山善のクッキングケトル

ブラックフライデーで2,680円で購入。インスタントの袋麺や鍋を食べたい時にこれ一つで完結出来る一人暮らしの強い味方で、皿洗いの手間が省けるのが最大の利点です。調理面では最高だが、防水では無いためお手入れがしづらいのが難点。電熱器の部分に水が入ると故障する可能性がある為気を遣って洗う必要があります。片手取っ手で持ち片手で洗う感じ。洗いにくい事この上なし。まぁ価格相応なので仕方ない所もありますが。お手入れの良さを求めるなら少し高くなるがシロカのケトルの方が良いかもです。こちらは電熱器部分が鍋自体に無いので丸洗いできます。

 

ベルメゾンのあったかインナー

www.bellemaison.jp

急に寒くなってきた12月中旬に購入。寒い地域では分かりませんが都内近郊であればこれ一枚で寒い冬の味方になってくれるはずです。

この時期は定期的にセールやっていてタイミング次第ではワー●マンのインナーより安いので、冬が終わらないうちに買っておいて損はないです。

 

ニトリのアッパーライト

www.nitori-net.jp部屋にモダンな雰囲気を出すために12月初旬に購入。3,990円+電球色の電球を買って約4,200円で買いました。これで映画を見た時の雰囲気の良さは異常。灯りの調整は出来ませんが、7~8畳ほどの部屋であればこれだけで快適な夜を過ごせます。

 

PAXTONのゲーミングチェア

PC作業をこなす時に最高級の座り心地を求めて当時19,780円で購入。まぁ最高級とまではいかないが2万以内でこのクオリティを出せるのは拍手。

程よい硬さなので座っていても疲れにくい素材。フットレストも付いているので足を伸ばして休みたい時にも最適です。オットマンも良い。組み立ても1時間あれば一人で可能。説明書がニ●リ以上に丁寧に作られているのでスムーズに組み立てられました。

ちなみに買った際に「LINEの友だち追加&レビューを書いたら500円分のアマギフをプレゼント!」と書かれたチラシが添付されていましたが、中華製のような怪しい企業では無いので素直に書いて得しちゃいました。サポートの対応も良いみたいです。

 

番外編(買って後悔したもの) BOSEサウンドバー

ボーナスが入ったタイミングで30,800円で購入。BOSEと言えば耳の奥まで響く重厚な重低音に定評があるが、結果的にこれは買って損しています。

BOSEとは言えこれはエントリーモデル。とにかくテレビとの連動性が悪く音量を上げるにも1.5秒ほどのタイムラグが生じます。設定でクリアなサウンドを出せたり重低音は流石はBOSEと言える程の実力を発揮してくれますが、これを買うならもう少し安いDENONサウンドバーの方を買った方が良かったと少し後悔。使えなくはないんですけどね。

 

 

以上です。気になった方は是非購入してみてください。

 

それでは、改めて本年もよろしくお願いします~。

#19 一人暮らしを始めて心が吹っ切れた話

ようやく一人暮らしをする事となった。

 

ある程度部屋に貯金を切り崩して購入した家具家電や生活必需品が揃い、毎日家事の勉強をする日々。今月27歳になる分遅すぎる一人暮らしデビューとなったが、今のところ精神的に安定した日々を送っている。

これまでは職場が近い為両親も元気なので、給与が少ないという事もあってお金を入れながら実家暮らしをしていた。しかし両親と生まれてからずっと同じ屋根の下で日々暮らしていると、とあるきっかけから両親の言動・行動が毒親なのではないか?と疑問を抱くようになり、実際様々なシチュエーションでストレスが溜まってしまうケースが多くなってきた。過去に営業を務めていた頃は、ストレスを抱えていても両親に打ち明けられなかった事もあり酒に頼る日々を送っていた。積もりに積もった余計なストレスから開放される為に引越を決意した。今回はこれまで両親から受けたストレスと一人暮らしを経て分かった事について書いていこうと思う。

 

両親の性格を簡潔に説明すると、

 

父親

・60代前半、管理職、新人類世代

・負けず嫌いな性格でああ言えばこう言う姑のようなタイプ。意見を押し通すタイプで仕事でもひろゆきのような論破劇を見せる事も

・そのせいか父に反論の意見を言っても無駄と思うようになった

・普段の言葉遣いに命令形を用いる事が多い

・仕事柄か完璧主義な一面も

 

母親

・50代後半、パート

・父親の意見をハイハイと言っては吸収するタイプで良く言えば素直、悪く言えば従順

・過度の心配性で自分の事や友人関係について事細かに聞いてくる

・うまくいかない時は夜中に物をぶつけて暴れる。騒音で睡眠を削がれる

・物事を試したいと言うと「お前はダメだ」「出来る訳無い」と言って端から否定してくる。皮肉を帯びた言葉を投げ掛けてくる事もある

・高校受験時には第一志望校のチョイスを端から否定した(偏差値的な意味ではない)

・どこかスピリチュアルな一面もある(新興宗教などには入っていない)

 

と、こんな感じである。両親の仲は比較的良好だが、夫婦関係に関しては父親の我儘を母親が上手く空気を読んでこれまで何とかなった感もある。ただ自分の事になると、先程書いたように過干渉気味で親に否定されながら育てられてきた事もあり、結果として自分に自信がない性格となってしまった。

自分の両親が毒親と感じるようになったのは、ここ最近の話である。

昔から自分の家庭は門限に厳しく、20代後半となっても箱入り息子のような扱いを受けていた。当時24歳のある日、友人宅に泊まる約束をしていた。アルコールもいい感じに回ってきた23時になるとLINEに一通の不在着信が届く。すぐさまメッセージも届く。「早く帰ってこい!」の一文。母親からの連絡だ。面倒ながらも直接電話をして「今日は〇〇(友人の名前)と泊まる約束をしたはず。家出る前に言っただろ」と言うと、どうやら母親が忘れていたらしくこのまま泊まる事は出来たが、会話の一部始終を聞いていた友人達からは

「お前の親、まだこの時間なのに連絡してくるのかよ」

「もう24だぞ」

「どんだけ過干渉なんだよ」

毒親なんじゃねえの」

と半ばドン引きされたような目で言われた。これが自分の家庭のルールだと説明すると「そんなルールはおかしい」「親のエゴに洗脳されてるんだよ」と反撃の嵐。これまで当たり前だと思っていた自分の家庭事情を大いに否定された。最初は自分の両親を毒親と思いたくない一心であったが、今までを振り返った内に最近は「自分は毒親の元で生まれた」と思うようになった。もちろん自分より酷い家庭環境が沢山あるのは承知の上での話だ。

思えば子供の時分から自由に遊ばせてもらえなかった。小学校の頃は学校が終われば書道とスイミングの習い事に励み、こどもちゃれんじにも入っていたので毎日強制的に勉強に励み、親の管理の元でスケジュールが構成された。友人と遊ぶ事もなかなか許されずせいぜい小学校での休み時間ぐらいで、土日すら遊べる日は少なかった。習い事は将来的に役に立った事であるので感謝しているが、親の監視で行う勉強が苦痛でたまらなかった。その結果、自分は勉強が嫌いになった。

社会人となり仕事をしている時でも、親からの干渉は止まらない。門限はもちろん、今何処にいて帰りに何時何分の電車に乗るのかを連絡しなければならない。自分はアイドルオタクなので自然と現場に行く機会も多くなってくるが、何かしら言われるのが嫌で学生時代はバイトと称して現場に通ったり、友人宅に遊びに行って気を紛らわせていた。ただそういう時には帰った時に説教を食らうのがオチだ。いつまでも親が付きまとう事にイライラしていたが、当時は一人暮らしに自信がなく家を出るにも勇気がいる行動であった(一人暮らしをしたいと言っても「出来る訳無い」と返されるのもまたオチだった)。

自分に自信がないのは自分自身の努力不足もあるかもしれないが、両親の否定的な言動から形成された所もあるかもしれない。営業を務めていた頃は担当の取引先から「ちゃそぴ君は謙虚で思いやりがあるね」と褒められた事もあったが、これは父親の我儘にただ頷き従順に従っていただけで、謙虚でも何でもない。言い換えれば「父親の機嫌を損なわないようスマートに考えた結果」という事だ。

かと言って自分に全くの非が無いという訳でもない。食事面や金銭的に支えてもらった所がある分、結局これが共依存という形で自分も両親に依存している部分があると思う。ただ今月で27歳になろうとしている。このままでは自分が自分でいられなくなってしまうという一心で引越をする決意を果たした。動機はマイナスだが現状を打破するのはこれしかないという決断だ。両親に話すと当然心配されたが、父親に「まぁ自分で一人暮らしを経験して大変さを味わったほうが良いよ」と謎の上から目線で言われはしたものの何とか引越の許可を取れた。

実家から離れて暮らしたかったので、通勤に影響が出ない範囲の場所で物件探しをする事に。気に入った物件こそ見つけたのだが、事ある毎に母が介入してはダメ出ししてくる。そんな母親に苛立ちを募らせながらようやく見つけた実家からも職場からも駅からも近い物件を格安で見つけ、母の了解のもと暮らすことになった。本当は実家近辺から離れたかったのだがあと2年の辛抱だ。

 

一人暮らしをしてからもうすぐ2週間。実家から近い事もあって色々と指摘される事もあるが、基本は自由に暮らせる為何の隔たりもなく過ごしている。家事も一通りこなし、洗濯はコインランドリーが共用部についていて乾燥機も10分100円で使えるのであとは畳むだけ。サラリーマンに嬉しいサービスだ。大変な部分もあるが、むしろ失敗を活かして次の目標に向かって1日を過ごすようになった。肉体的には疲れるが、精神的にはかなり楽になったのでプラマイゼロ。むしろプラスだ。

それでも一人暮らしの大変さは痛感したので両親には感謝している。ここまで自分を育ててきた恩は絶対に忘れてはいけない。が、何処か支配欲を感じる今の両親の姿は違和感しか湧かないので暫くは1人にさせてほしい。今の賃貸契約が終わったら親の干渉も通勤も苦にしない場所で一人暮らしを続けようかなと思う。

 

#18 フラガール


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2023/8/5 追記

2023年8月4日、谷川紀美子のモデルとなった小野恵美子さんがご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。

 

このブログも開設してから2年が経過した。亀の歩みより遅いペースで一応更新して入るが、フォロワーさんから「ちゃそぴさんのブログ好きです!」という声を頂く。こんなチラシの裏書きを褒めてくださり本当にありがとうございます。3年目も自分のペースで更新していきたいと思うので今後ともよろしくお願い致します。

 

それでは本題へ。

 

5/14-23の9日間、新国立劇場中劇場にて推しメンである潮紗理菜さんの初主演作「フラガール - dance for smile - 」が公開された。勿論推しメンの晴れ姿をこの目で確かめる事が目的であったが、彼女はもちろん共演者の演技に圧倒され気付けば舞台そのものを楽しんでいた。

今回はそんな夢のような9日間を振り返っていきたいと思う。

 

フラガールとは

福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンズで行われるポリネシアンショー公演*1に参加する「スパリゾートハワイアンズダンシングチーム」の事である。フラとはいわゆるフラダンスの事で*2、ハワイで昔から先住民に伝わる伝統芸能である。ハワイを象徴する波の動き、雨、風で揺れるヤシの木、花を手の動きで表現すると共にウクレレや太鼓といった楽器や詠唱を組み合わせる事で物語としての演出を展開し、当時言葉が存在しなかったハワイで歴史を伝える為の伝統ある文化の一つである。

2006年に映画化され、蒼井優さんや南海キャンディーズしずちゃんが抜擢された。口コミから話題となり観客動員数は約125万人、興収14億円の大ヒット作となった上に第30回日本アカデミー賞の最優秀作品賞に選ばれた。その後は定期的に舞台が行われ、2022年版でついに推しメンである潮紗理菜さんが蒼井優さんと同じ主演に抜擢されたのであった。

あらすじ

 昭和40 年、福島県いわき市、かつて炭鉱の町として栄えた石炭の町も、石油という新しい燃料の台頭によって斜陽産業と化していた*3
人員削減のため毎月リストラが発表され、何千人もの労働者のクビがきられていく*4。そんな状況の中で、町おこしの新事業として常磐ハワイアンセンター*5建設の話が持ち上がる。
常磐の地の温泉を利用して、ハワイの雰囲気を持ったリゾート施設を作ろうというのだ*6
そしてハワイアンダンスのショーで盛り上げたいという計画だ。もちろん労働者たちは反対の声をあげた。「なにがハワイだ!」
この町に生まれ育った早苗(太田夢莉)は、毎日泥まみれの生活から抜け出すチャンスではないかと考えて友達の紀美子(潮紗理菜(日向坂46))を誘ってダンサー募集に応募することを決意する。しかし、和美(兒玉遥)を中心に集まった女の子達は「裸躍りさせるつもりか?」と、ほとんどの者が消えてゆき、残ったのは、紀美子と早苗の数人だけ、本当にフラダンスのチームなど作れるのか不安になる。
そんな田舎町にハワイアンセンターの企画部長は元SKD*7 のダンサー平山まどか(矢島舞美)を連れてくる。紀美子たちは、サングラスをかけ田舎者を下に見るまどかに、最初は不信感を持つが、その卓越したダンスの技術とその魅力に、やがて引き込まれていく。
炭鉱の組合員の反対運動が激しくなる中で、紀美子は炭鉱で働く母親千代(有森也実)に反対されながらも、家を出てフラガールになることを決意する。

「復興は少女たちの笑顔が作る!」
そんなフラガールたちの奮闘を描いた物語である

引用元:フラガール − dance for smile – | Information | 株式会社アール・ユー・ピー 

舞台前

2022年3月。ひな誕祭まで残り1ヶ月を切った時の出来事だ。紗理菜ちゃんから着信が届く。そこにはきくとし*8を交えて話しており、佐々木久美さんが冒頭「アロハ~」と言う所から始まる。まさかこれがフラガール主演決定のフラグになるとは思いもしなかった。その後も暴走気味のきくとしは続けて「懺悔」という言葉を多用して匂わせを展開しながらも、*9潮さんはしっかり「今日はいっぱい元気をもらって皆さんの優しさに救われた一日でした!」と話していた。今となってはかなり濃厚な52秒であり、全さんしゃりー菜が狂喜乱舞する予兆の着信となった。

その後報道で正式に主演が決定した時には、初めての舞台単独初主演という事もあり「まだ何もできない私ですが、これから全力でフラガールになれるように頑張ります!」といつも通りの謙虚なコメントを残していた。

3月30、31日に日向坂46の一大イベントである約束の卵こと東京ドームでの3回目のひな誕祭を無事終え、これから本格的にフラガールの稽古が始まろうとしていた。そんな4月5日、彼女に悲劇が訪れた。

彼女が新型コロナウイルスに感染してしまったのである。

ひな誕祭の前に濱岸ひよりが感染してしまい*10急遽欠席となってしまったのが心残りであったのだが、彼女もその餌食になってしまうとは…。

公式サイトからの報告から約1時間後にメッセージが届く。有料コンテンツである為多くは言えないが、そこには彼女の率直な想いが長文で綴られていた。今でも見返すと心に来るものがある。着信も来ていた。喉を痛めながらも鼻声で現状を伝えようとする彼女。そんな中でも元気な時にはメッセージをいっぱい送ると宣言していた。「そんな頑張らなくていいのに。いつも頑張りすぎずに頑張ってと言ってるのに」と思いながら職場のトイレで涙が出そうになった。彼女の事が心配で普通に寝不足に陥る。あの時は自分も精神状態が酷く本当に体調不良を理由に本気で休みたかった(そうですか)(オタクはメンヘラになりがち)

宣言通り彼女は毎日メッセージを送り続けた。丁度彼女が質問返しを募集していた事もあり多い日には10通以上も届く。その中には現状報告も含まれており、発熱は3日ほどで済み喉の痛みも5日で回復したとの事。その報告だけが自分の心を癒やす原動力だ。そして症状が再発することなく4月14日に療養期間を終えて活動再開する事が出来た。とりあえず一安心。

と思った矢先、またも彼女から悲痛のメッセージが届く。

共演者の演技に圧倒されて自信を失ってしまったようだ。

コロナ感染で出遅れ責任を痛感している事もあり、周囲の温かさでより申し訳ない想いでいっぱいだったとの事。彼女らしさを感じると言えば感じるが。

フラガールの演出家兼プロデューサーの岡村俊一さんは、そんな彼女に対しTwitterで激励のコメントを発表した。恐らくグループ内でも発信したであろう言葉なのだが、改めてこうやって近況を報告してくれる事が、現場の風通しの良さを表しているのだろう。

彼女は特にMirii*11さんや立野沙紀*12さんと仲が良く、稽古場の前で四つ葉のクローバー探しをして人数分のクローバーを集めるほのぼのエピソードを聞く事が出来た。なかなか前に進めず苦しい思いをする彼女であったが、周囲の優しさに包まれながら前を向いて一歩ずつ歩みを進めた。

そんな試練を乗り越えた彼女が、ついに舞台に上がった。

舞台感想

ここでは各登場人物の感想を述べたいと思う。

・谷川紀美子*13(潮紗理菜(日向坂46))

言わずもがな自慢の推しメン。普段はハスキーな声で周囲に癒やしを与える聖母キャラであるが、舞台上の彼女は違った。力強い福島弁を流暢に話し、クセのある話し方と動きを表現しているのはまさに屈強な田舎娘を感じる。

谷川紀美子さんは自分よりも相手を優先する性格で、親友である早苗を誰よりも大切にしているとにかく仲間想いな一面があり、正義感をも併せ持つ紗理菜ちゃんと重なる部分が多い女性の印象であった。まどか先生が当初肥満体型である小百合を全否定した時に徹底的に反論したり、仲間の悪口を絶対に言わない人間味溢れる部分もあった。その反面、ダンサー志望を反対された母親に反抗しその場で家出する姿や、早苗が父の仕事上の関係でフラガールを卒業する時のシーンではあっさりと後を追う形で「私も辞めちゃおうかな」と宣言したりと思いつきの行動・発言が多い印象もあった。しかしこれは成長していくにつれて無くなっていき、フラを通じて元々あった人間力が更に磨かれた成果ではないかと思う。

ラストシーンでは紀美子のソロダンスを披露していた。これはレッスン初日にまどか先生が見せた時のフラだ。まどか先生のダンスは情熱的で力強いものを感じたが、紀美子は対照的に華やかでダンスの楽しさを体全体で表現しており、元々バレエを学びダンスが得意な彼女だからこそ出来るしなやかな動きに見惚れた。推しメンが一人の力でダンスを魅せている。普段は縁の下の力持ち的存在でメンバーの面倒を見ていた側の彼女が、炭鉱の娘からダンサーになる強い女性を演じている。思わず涙した。これは紀美子の成長物語であり舞台女優・潮紗理菜の成長物語でもある。しかしそこに潮紗理菜の姿はなく、終焉まで谷川紀美子を演じ切っていたのである。

自分は4公演分を見てきた訳だが、日を跨ぐ内に彼女の演技がナチュラルに変化していった。初日はかなりクセのある福島弁を用い動きも大きかったが、メリハリのある演技はもちろん歌唱シーンでも余裕のある笑顔を確認できた。コロナ感染で最悪のスタートを切った彼女が、堂々と紀美子を熱演しこの9日間を走破した。アイドルとしてではなく演者としてのプロ意識をこの目で確認できた。この女性を好きになって本当に良かったと心から思う。

 

・木村早苗(太田夢莉*14

ナンカス時代に一度だけ握手した事がある。初恋至上主義いいよね。しかし舞台上の彼女の演技は紀美子に寄り添う親友かつ戦友でどこかおちゃめな一面もある性格である。

紀美子とは違う良い意味での思い切りの良さがある。そこには強い信念があり、自分自身の未来を変えたい一心でまどか先生に弟子入りしてフラダンサーの世界に入り、また紀美子がフラガールとなるきっかけを作ったキーマンである。

一番印象的なシーンは、何と言っても父親である清二が炭鉱を解雇され、フラに勤しむ早苗を後ろから鎌で襲う所だろう。勿論暴力が良くないのは清二自身も分かっているはず。だがこれまで20t、25tと黒いダイヤモンドを掘り続け、家計を支え続けていた父の気持ちも分かる。絶望に陥り全てを失った無念さから突発的に襲ったのだろう。そんな中でも早苗は父の境地を知っていたからこそ、途中まどか先生が間に入った所を「父ちゃんは悪くねぇ」とひたすら擁護していたのであろう。突然職を失うと何もかも投げ出したくなる心境。自分も経験してきた事なので嫌というほど分かる。早苗の父役である吉田智則さんはそんな絶望感漂う中で熱い演技と迫真の雰囲気を醸し出していた。これが役者の真髄であり舞台鑑賞の魅力。早苗だけでなく、父の追い詰められた境遇にも同情して思わず涙。太田さんがインタビューで語っていた「自分のしたい事が自由に出来ない時代のつらさ」を思い知った。

 

・平山まどか*15矢島舞美*16

紀美子率いる炭鉱娘を立派なフラガールへと成長させた張本人。矢島さんと言えばやはり℃-uteのイメージが強く(大きな愛でもてなしては本当に名曲だと思います)その中でも特に綺麗な女性だと思っておりハロカスでなくとも魅力を感じる事があった。2017年に解散した事が未だにピンと来ていない所ある。なくない?

まどか先生は名門SKDのトップダンサーであり、絶対的な自信とプライドを持っている強い女性である。複雑な家庭環境で育ち、男と金にだらしない母親に振り回されている事もあって、ダンサーとして人一倍努力する日々を続けた結果、SKDのエイトピーチェス*17のセンターを張るまでに上り詰めた。しかし母親の浪費癖は相変わらずであり、稽古場では毎回借金取りに追われる日々を過ごしていた。そこで吉本紀夫*18と出会い、彼が提示する給与の条件に惹かれフラガールの臨時講師となった。

まどか先生は前述の通りプライドが高く気が強いからか衝突する事も多く、中々自分の想いを晒け出せなかった。優しくされるのが嫌いで一匹狼なイメージを持っていたが、福島という地で過ごしていく内に組合以外とのわだかまりも減り、当初は教え子たちのあまりのレベルの低さに苛立ちを覚えていたが、組合と衝突した時には生徒を必死に守る姿勢を見せる所から心からダンスと仲間を愛する凛とした女性であると感じた。毒舌家であり、紀美子の母・千代に「脳みそにカビが生えてる」、和美の父に「石炭に埋もれて死んじまえ」など敵にすると恐ろしい人物でもある(矢島さんのような美人に言われると何処かマゾヒスティックな快感を覚えるのは僕だけでしょうか)

 

・熊野小百合(大串有希*19

個人的には小百合に一番共感できたかもしれない。物語の行方を左右する重要な人物であり、精神的にも肉体的にも成長したのが彼女であると思う。

学校ではいじめの標的にされ不登校気味であった彼女。父から無理矢理引っ張り出される形でフラガールのメンバーとなったのだが、お世辞にもダンスに相応しくない肥満体型であり、食べる事が好きでレッスンでも合間にパンを隠し持っては食べるシーンもあった。まどか先生に散々ダメ出しされた事もあり素人集団であるどのメンバーよりもスタートラインは遠かったが、最愛の父の応援もあり努力に努力を重ね体重も絞り、立派なフラガールへと成長した。

そんな彼女が一番光るシーンは、公演前の準備をしていた時に小百合の父が働く炭鉱で事故が起こった事を知った時の場面である。事情を知った一行は急遽出演を中止し炭鉱へ帰ろうとする準備をしていたのだが、ここでの小百合の涙声ながらの決意に胸を奪われた。「踊らせてくんちぇ…」彼女の意思は固く、自分の目の前の仕事に集中した。

最終的に父は落盤事故の餌食に遭い死亡。死に目を見る事は出来ずに号泣していたが、後悔こそしていないと感じられた。それは彼女自身も父も、フラガールとして全うしていきたいという強い想いが一緒だったからだろう。臆病な彼女が自ら殻を破った。自分に自信がなく引きこもっていた彼女を救ったのは、フラダンサーになるきっかけを作った今は亡き父や、時に優しく時に厳しくそして誰よりも間接的に自信を持たせた紀美子の存在*20、成長の環境を作ったまどか先生、そして何よりも誠心誠意で取り組んだ彼女の決意と努力の賜物だろう。そして紀美子の人間らしさを演出していたのも彼女様様である。

 

・飯田和美(兒玉遥*21

炭鉱で働く女性であり、そこで一緒に働く光夫と付き合い、仲間達と衝突しながらも後にフラガールとなる一人の女性である。舞台オリジナルの役回りであるが兒玉さん本人は「先入観なく演じる事が出来るので演じ甲斐がある」と前向きに語っていた。この仕事に対するポジティブシンキング、是非とも見習いたい。

フラガールでは唯一愛する人がいる娘であり、愛の力で幾度となく訪れる試練を乗り越えるお嫁にしたい人物である。光夫も後にハワイアンセンターの植物係*22となり、仲間である炭鉱夫と衝突しながら助け合ってお互いの目の前の仕事に没頭している。故に土下座をするシーンが多く、彼女がインタビューで話していたようにその綺麗な土下座姿にも注目してほしい。まさに理想的なカップルであり、夫婦に相応しい関係だ。マジで末永くお幸せになってくれ。頼む。

 

・佐々木初子(岡田帆乃佳*23

フラガールを見ていた人にとってはかなり印象的なキャラクターであったと思う。個性的な喋り方と強烈なギャグで楽しませてくれたダークホースである。

楽天家であるが、旦那に逃げられ1人の子供を持つシングルマザーとして生きる彼女は既に38歳*24フラガールとは到底言えない年齢であるがサザエさんを彷彿とさせる髪型と黒縁メガネをかけた特徴的な風貌から紀美子よりもクセがすごい福島弁を操り、最後は特徴的なメガネを外し華やかなダンスを魅せていた。

これは何回か舞台を見ていないと分からないが、初子は公演で毎回ダンスや台詞の一部分でアドリブを変えており、どれも秀逸で笑ってしまった。特に初めて客前でパフォーマンスを見せたが失敗した時の言い訳に「屁が出た」「膝に爆弾を抱えていた」「歯が抜けた」など一部割と深刻なものもあり、まどか先生が手話についてレクチャーしていた時には思わず「シュワッチ」と言うなど、所々でおばさんらしいナイスキャラで舞台を和やかな雰囲気にしてくれた。

 

・谷川洋二朗(高橋龍輝*25

紀美子の兄であり、常磐炭鉱で働いている炭鉱夫。仲間から「洋ちゃん」と呼ばれ炭鉱での中心的存在である彼は、非常に妹思いの兄貴分で家族と地元を愛す実直な人物。反面、不器用で中々自分の想いを伝えられないまどか先生と似た性格だと思う。表面的には立場上ハワイアンセンターの建設に反対せざるを得なかったが、紀美子の事は変わらず応援しており、居酒屋でまどか先生と出くわした際には喧嘩しながらも「妹の事、よろしく頼みます」と言うシーンや借金取りを追い出すシーンなど、紀美子と同様人間味溢れる人物だと思う。ハワイアンセンター開業時に借金取りを追い出すシーンでは今までの鬱憤が晴れたように、清々しい気持ちで紀美子を応援する姿があった時には涙が止まらなかった。この兄ちゃん、滅茶苦茶泣かせてくれるじゃねぇか。

ちなみに彼の言う「でれすけ*26」の言い方の大ファンです(そうなんですね)

 

・谷川千代(有森也実*27

紀美子の母親であるまさしく"山の女"と言えるフラガール達とはまた違った強さを持つ女性である。

「炭鉱で生きる男を支えてこそ女の仕事」が彼女の信念であり、婦人部部長まで勤め上げる彼女は、炭鉱夫であった父を亡くしてもなお女手一つで紀美子と洋二朗を育て上げた。

プライドが高く頑固であり、当初はフラを一つの風俗産業である事を信じて疑わず、フラガールになろうと決意した紀美子と衝突するが、物語が進んでゆくにつれて時代の変化に付いていこうとする姿や娘の成長する姿を傍らで応援する姿勢、強がりながらも最終的に彼女の晴れ舞台を笑顔で見届けていた姿には、回り道しながらも本物の親子愛を感じた。反抗期は誰にもあって一度出来てしまった溝を埋めるのは大変だ。しかしどんな形であろうと自分の子供が選んだ道を尊重し支えていく事を決めた千代は、母親の鑑ではないだろうか。

総括

フラガールでは「一山一家」という言葉が随所に登場する。一山一家とは、かつて炭鉱の街として栄えた場所らしく「その山、炭鉱に関わる全ての人々が家族である」という連帯感を表した言葉として今でも残っている。そんなシーンが舞台上でもオフショットでも感じられた。

例えば初子での説明の通り舞台ではギャグシーンにそれぞれアドリブが設けられていたのだが、千穐楽ではそれがチームワークとして取り入れられていた。そのシーンが平山がフラの手本を見せ横に列を作り基本を教えようとする際、一番の見どころのポーズを横に並ぶ全員が真似しだした所に連帯感を感じた*28。機転を利かせてツッコミを入れるまどか先生も素晴らしいし、見る人全てを楽しませてくれるアドリブを考えてくれる出演者全員に拍手を送りたい。オフショットでもお互いをリスペクトし合いながら舞台を楽しみながら稽古を乗り越えた姿が垣間見れた。クソみたいなニュースが今日も溢れる中、人間の温かみを部外者ながら感じ取れたような気がする。

この作品は様々な場面で感情移入出来る場面が多く、事前知識が無くとも十分楽しめる舞台である。きっかけはなんであれ推しメンの活躍姿を拝められたとともに舞台そのものを大いに楽しむことが出来た。いわきという街に興味を持てたきっかけにもなり間違いなく値段以上の価値があり何度も見たくなる作品だ。気になった方は6月25日にTBSチャンネルで放映されるので、是非ご覧になって欲しい。

www.tbs.co.jp

 

参考資料

ハワイアンズヒストリー|スパリゾートハワイアンズ

【日本のエネルギー、150年の歴史③】エネルギー革命の時代。主役は石炭から石油へ交代し、原子力発電やLPガスも|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁

-群像- いわきの誉れ「常磐興産元社長(スパリゾートハワイアンズ) 中村豊」 | WEB版りぃ~ど

ピュアと感動が詰まっている『フラガール』間もなく開幕! 太田夢莉・兒玉遥・大串有希 インタビュー | えんぶの情報サイト 演劇キック

日向坂46・潮紗理菜「常夏の太陽のような舞台を―」 『フラガール』開幕レポート

*1:ポリネシアとはギリシャ語で「多くの島々」。オーストラリアの東端に位置する三角形の島々を指し、ハワイ・ニュージーランド・チリのイースター島などが含まれている。

*2:但し「フラ」ハワイ語で「踊り」である為、本来「フラダンス」という言葉は明確に言うと二重表現である。

*3:石炭は戦後における経済再建の為、日本政府から緊急増産対策が実施されるなど極めて重要な燃料であった。しかし1950年頃からアフリカや中東で続々と大油田が発見され、1962(昭和37)年に日本政府で「原油輸入の自由化」が施行されて以降、高度経済成長期に突入し自動車や重化学工業の発達、石炭に比べ安価さと供給のしやすさもあって石油が大量に消費された。なおこの頃から炭鉱の閉山が相次いで発生する事態に見舞われる。

*4:モデルとなった常磐炭鉱(現:常磐興産)では1955年頃から整理解雇が行われていた。

*5:現:スパリゾートハワイアンズ

*6:1964(昭和39)年の日本観光協会の調査によると、日本人が行ってみたい外国ナンバー1がハワイであったが、当時海外旅行が高価であった為庶民にとって中々手が出なかった。そこで地下に大量に湧き出る常磐湯本の温泉水を利用して、地熱で暖める事によって気軽にハワイの雰囲気を味わえる事をコンセプトとしていた。

*7:ミュージカル劇団・松竹歌劇団の略称。当時宝塚歌劇団とは二大巨頭であり集客競争を繰り広げていた。1996年解散。

*8:佐々木久美さんと加藤史帆さんのコンビ名。

*9:潮さんがセンターの楽曲『真夜中の懺悔大会』にちなむ。

*10:3月26日に感染報告。なお濱岸は感染前にTGC(東京ガールズコレクション)に参加しており、同じく参加した櫻坂46の渡邉理佐が同時期に感染した事からクラスターと思われる。

*11:クリスティーナの一人である鈴木みり役。幼少期からタヒチアンダンスに触れ、ダンサーとして活動を拡げている。

*12:秋元康プロデュースの劇団ユニット「劇団4ドル50セント」に所属する劇団員。痛快TVスカッとジャパンやTHE突破ファイルの再現VTRにも登場しておりテレビでも活躍している。

*13:モデルは常磐音楽舞踊学院1期生の小野恵美子。現:レイモミ小野フラスクール主宰、スパリゾートハワイアンズ付属常磐音楽舞踊学院顧問。

*14:女優で元NMB48。愛称は「ゆーり」「ゆーりたん」など。

*15:モデルは常磐音楽舞踊学院の初代講師であったカレイナニ早川(本名:早川和子)。現:常磐常磐音楽舞踊学院最高顧問。

*16:女優で元℃-uteリーダー。2022年6月で芸能生活20周年を迎える。

*17:SKDメンバーの中から選抜された8人で作られるダンスチーム。当時圧倒的な人気を誇っており、エイトピーチェスに選ばれるのは団員の名誉と言われていた。AKB48で言う神7的な存在。

*18:モデルは常磐炭鉱(現:常磐興産)の元副社長である中村豊

*19:潮さんと同じ1997年生まれ。Ruby・sue所属。2014年にテレビ朝日系ドラマ『科捜研の女』で女優デビュー。特技にフラダンスとタヒチダンスを挙げている。

*20:炭鉱夫の集団解雇によりフラダンサーとして加入せざるを得なくなった娘たちが新たに加入された際、ダンスを教えるシーンで紀美子が敢えていじめられっ子の小百合にお手本を見せるように仕向けていた。

*21:女優で元HKT48。ニックネームは「はるっぴ」。

*22:主にヤシの木を保護する仕事をしている。ヤシの木は基本寒さに弱く(ショロやココスヤシなど一部例外もある)衰弱を防ぐ為、組合にストーブを提供するよう頼み込むシーンがあった。

*23:秋元康プロデュースの劇団ユニット「劇団4ドル50セント」に所属する劇団員。

*24:ちなみに初子演じる岡田帆乃佳さんは1996年生まれ。普通に喋り方もおばさんらしかったのでお見事である(褒めてます)。

*25:男性俳優集団元D-BOYSの俳優。D-BOYSにはかつて城田優五十嵐隼士などがおり、現在は志尊淳が在籍している。

*26:福島弁(一部北関東でも使用する)で「ばか、あほ、まぬけ」の意。舞台中顕著に登場する言葉でもある

*27:女優。伝説のトレンディドラマ「東京ラブストーリー」の準ヒロインも演じた大女優である。

*28:公演が始まって間もない頃は例のポーズをしていたのは早苗のみだった。

#17 真夜中の懺悔大会


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ここまで心が揺れ動いたのは久し振りの出来事だ。

 

推しメンである潮紗理菜さんが、7thシングル「僕なんか」の1期生楽曲『真夜中の懺悔大会』のセンターに抜擢された。

今でも嬉しさのあまりの興奮と動揺で未だに手が震えている。疲れもある。しかしこういう時こそ文字に興して率直な想いを伝えたい。そんな想いで語彙力と気力を振り絞りながらキーボードの打つ手を走らせた。

 

今日はやけに疲れた日で仕事を終えた時には椅子に寄りかかって倒れそうになる程疲労が蓄積されていた。退勤後の用事を済まし、今にも倒れそうな勢いで帰宅。時刻は19時。飯を作る余裕すらなく手洗いを済ませると風呂へも行かず一目散にベッドへダイブ。テレビを付け野球中継を見ながら無の状態を過ごす。贔屓球団は無得点。今にも寝そうなひとときであったが「なっちょセンター説」という根拠の無いオタクの予想を密かに期待していたので自然と目だけは開けられていた。

「そういえば紗理菜ちゃんから嬉しいお知らせがあるってメッセージで言ってたな…」

淡い期待を眠気覚ましにしていきながら、MV公開の瞬間を待つ。

 

20時、MV公開。

開始10秒から「へっ?」と声が出る。大好きな紗理菜ちゃんがセンターに居る。思わず目を擦り画面を眼球に焼き付ける。一気に鼓動が鳴り響いた。動画や着信で聞き慣れたイントロのあの声は確かに彼女だ。

喜びより先に動揺が先走った。いや、この場合はウシウシパニックか。

先程までの疲れは一体何処へ行ったのか。イントロ部分の「あくびなんかしないでよ」という歌詞に見透かされたかと錯覚しながら目が覚める。気付けば眼の前の彼女を追い掛ける事に夢中であった。この時点で楽曲の良さやら歌詞がどうのと言った判断など出来る訳がない。ただひたすら、彼女の動きや声や姿を疲労困憊状態の身体に鞭打ちながらフルスロットルで働かせた。

紗理菜ちゃんのソロパート部分。分かってはいたのに涙を流す。映画のクライマックスを見た訳では無い。仕事で成功を修めた訳でも無い。自分や家族、親戚に幸運が降り掛かった訳でも無い。オタクと推しメン。いわば赤の他人同士。無論手の届かない関係。それでも彼女の事が大好きであるという事実。様々な感情が爆発し、一気に目の前は海の中。蛇口が壊れた水道のように涙が溢れ氾濫状態となった。気付けば4分30秒のMVは既に終焉を迎えていた。

楽曲自体は日向坂らしいアップテンポなナンバーに仕上がっていた。テンポが良く疾走感すらも感じるこの曲は勿論ライブでも定番になりそうなものに仕上がっており、MVもまた日向坂らしいパーティー感溢れる作品となっていた。衣装も良い。

MVの意味は…正直言ってよく分からん。ただ深く考え込む必要も無い。割とどうでもいい。ただ分かったのはTIFでやると盛り上がりそうである事(TIFを基準にするな)

2回目の視聴で歌詞を確認する。『ハロウィンのカボチャが割れた』のような「浮気」や「噂の真相」などまた所々秋元特有の危ない歌詞が見られ相変わらずのチープさを感じられるのは否めないが、そんな文句を垂れるのが馬鹿馬鹿しくなる程何より今のこの瞬間を噛み締めるひとときが幸せであった。ただただ主役の推しメンが輝いたという事。それ以上でもそれ以下でもない。

 

振り返ると、ひらがなけやき時代からセンターやフロント経験の無い彼女は、何処か自信の無さがあったのではないかと邪推していた。2列目で存在感を発揮する事も、最近では『ってか』のダンスパートで激しいパフォーマンスを魅せる彼女も知っていた。しかし心の何処かでセンターやフロントを経験していない事を気にしていたかもしれない、と勝手に考える事もあった。

思えば加入当初は誹謗中傷で傷付く経験も味わった。不祥事を犯した訳でもなく只々無差別に心無い人達からの言葉のナイフに突き刺され苦しい時代を味わっていた。一度は辞退も考えていた彼女が、こうやって満面の笑顔を振り翳しながら堂々とセンターを張っている。その前にはフラガールの主役にも抜擢された。2022年。ひらがなけやき結成から6年。そして7年目。彼女の嬉しい悲鳴を画面越しに感じ取れた気がする。

彼女は生真面目で自分が前に出るよりは誰かをサポートする役回りだ。日向撮で専属カメラマンになった事も、メンタルサポーターとしてメンバーを鼓舞する姿もそうだ。縁の下の力持ちである素敵な推しメンが光り輝いた。その刹那は決して忘れられない出来事として、自分自身の人生に深く刻まれた。

 

潮紗理菜さんという素敵な女性を推しメンにして本当に良かった。これが僕の総意である。


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