若葉の繁る頃に

しがないアイドルオタクの備忘録とチラシの裏書き。「なんとかなる」人生を送るのが目標です。

#14 鮮やかなもの


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10月も終盤に入り、もうすぐ冬の季節がやってくる。

北風が身体に刺さるこの時期になると毎年聴き入ってしまう二人セゾン。

日々アップデートされていく世の中で「あの時は良かった」と毎回懐古に浸ってしまう自分は、歳を取っても心は未だ未熟のままだ。

 

今年は何だかんだで楽しい1年を過ごせている。

去年は就活、新しい職場での慣れない人間関係、コロナでロクに外で飲み食いやライブを見に行けなかったストレスなど個人的には厄年と言える1年となった。今年はそれなりに人間関係を築き上げ、それなりにライブへ足を運び(なお日向坂)、何より贔屓球団が優勝争いをしている。潤いある生活とはこの事だったのかと肌で感じる事が出来た今日この頃。充実した毎日を過ごしている。

 

恋愛は…今は潮紗理菜ちゃんに夢中なので関係ない…と言いたいところだが、周囲の結婚報告や彼氏彼女の交際報告が飛び交っている状態を見ると少し焦りを感じてしまっているのも否めない。潮紗理菜ちゃんという最上級レベルの理想の女性像を推してしまうと反動で自分の理想も上がってしまう。"聖母"である彼女を好きになってしまった事実を変えられる訳でもなく、もっとこの幸せな時間に浸り続けたい。しかし焦りはある。勝手に八方塞がりに陥り自分を追い詰めていく何ともナーバスな想いが募る。

何の予定も無い休日。Spotifyでシャッフル再生すると今の心境にピッタリの楽曲が流れてきた。

Every Little Thingの「鮮やかなもの」。

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20年前のアルバム「4 FORCE」に収録されたこの曲は、マイナーではあるが個人的に大いに刺さる一曲だ。

簡単に言うとこの曲は、「『好きな人が出来た』事を理由に別れる決心をした女が、優柔不断だがどこか憎めない男と付き合っていた時の思い出の回想」である。

表面上「自分から別れの口実作っといて勝手に自分の解釈で懐古すんなや!女はクソ!」となり男側の自分としては不満に思う事もある。ストーリー的に見ると女側に少し苛立ちを覚えるが、これらを一切捨てて歌詞の意味を一辺倒に考えてみると考え方も変わる。

君の笑顔 君のしぐさ 君の言葉のすべて
僕のためだけにあると信じていたから

言葉だけ掴んでみると潮さんを想う自分とよく似た感覚だ。勿論自分の為だけに彼女は活動している訳ではないが、ミーグリで親身になって悩みや話を聞いてくれる彼女を見て感覚が麻痺してしまうのも事実。擬似的だが自分がこうも推しメンに救われている事を考えると、改めて自分は幸せ者だと思ったり。

今になって思い出せば あの頃の僕達が
過ごした時間は決して無駄ではなかった

そして僕は君と同じこの青空を眺め
これからも歩いてゆけると思うよ 限りない
その 鮮やかなもの この胸に抱いて ずっと

仮に彼女が卒業した後も、自分が彼女のオタクをしていた時間は楽しく有意義なものだったと考え、今後彼女のような女性が目の前に現れる可能性は限りなく低いが何とか前を向いて今を生きたいと考えさせられた。

 

つくづく音楽はいつでも自分を救い、歌詞も解釈次第では無限の可能性を秘めている事が分かった。潮さんの存在が自分の人生に彩りを添えてくれた事は紛れもない事実なのだから、今はこの日々を全力で楽しもうと思う。

そんな自分は今、彼女のメッセージアプリにレターでひたすら"心のノート"を打ち込んでいる(気持ち悪い)(意味が分かった人はそういう事だと考えてください)。