若葉の繁る頃に

しがないアイドルオタクの備忘録とチラシの裏書き。「なんとかなる」人生を送るのが目標です。

#10 #あなたのAKBどこから

2021年初投稿がまさか10年前以上の自分を遡る事になるとは思わなかった。

 

twitterを覗くと「#あなたのAKBどこから」というハッシュタグがトレンドに上がっており、古き良き時代を思い出させてくれた。小嶋陽菜さんや高橋みなみさん、もちろん現役メンバーも当時を振り返り推しメンや加入理由などを発表していた。そこで今回は僕がAKB48を好きになったきっかけを紹介したいと思う。

 

僕もAKB48からアイドルオタクとしてのスタートを切った一人だ。当時中学2年生の頃の話。昼休みに友人と談笑しながら弁当を平らげていた時に教室中に響き渡った『RIVER』が初めて流れた瞬間、箸は止まり友人との会話はストップしこれが僕の人生を狂わす引き金となった。高橋みなみの一声から始まる「AKB-!チャッチャッチャチャッチャチャッ、48!」というイントロの強烈なインパクト、困難な状況でも絶対に向こう岸へと辿り着けるという熱い歌詞、川の中を藻掻きながら一歩一歩前進するメンバーが映されたPVを見て大きな感銘を受けた記憶は今でも忘れていない。10年以上経った今でもこの曲は色褪せない名曲であると思うし、今後も語り継がれて欲しい曲の一つだ。

 


【MV full】 RIVER / AKB48 [公式]

 

当時は小嶋陽菜さんがタイプであったのだが、当時はメンバーよりも音楽や映像といった作品に焦点を当てていたのでAKBそのものに強い関心は無かった。しかし次作「桜の栞」に収録されていた"あの楽曲"で完全にAKB48そのものの虜になってしまった事も忘れられない思い出だ。

 


【MV full】 遠距離ポスター / AKB48 [公式]

「RIVER」とは完全に真逆のいかにも王道でポップなアイドルソングと言える楽曲なのだが、最大のポイントは「アイドルファンなら誰しも抱える想いを赤裸々に綴った歌詞」である。

 

遠距離ポスター 近くにいるのに 君は切ないほど 手が届かない」

今考えるとごく当たり前の話なのだが、思春期真っ只中の自分にとってこれほど強烈に突き刺さった歌詞は無いと思う。アイドルという煌びやかな世界とどう考えても自分とリンクする事の出来ない現実を「遠距離恋愛」に例えてこの広い世界でも心で通じ合っているというメッセージが込められている。秋元康大先生万歳。

 

「違う世界 生きてるけど 夢に向かう 同じ道を走ってる」

僕は当時何となく勝手に「アイドルなんて努力しなくても顔が良ければ売れるだろう」と身も蓋もない先入観を持っていた。故にリリース当時に聴いた時にはあまり刺さらなかったのだが、AKB48というアイドルグループを好きになって「週刊AKB」や「マジすか学園」といったテレビから現状に満足せず突き進んでいく姿を見ていく内にそんなしょうもない先入観は何処かへ行ってしまった。タレントや女優業をマルチにこなす事は難しい事であると中学生の自分でも理解出来たので、自分の視野を大幅に拡げられる事が出来た思い出深い歌詞だ。ちなみにこの曲が柏木由紀さんを推し始めるきっかけになった。

 

当時少ない小遣いで購入した神曲たち』も良い思い出だ。ここから『大声ダイヤモンド』『言い訳Maybe』『君のことが好きだから』『自分らしさ』と言った楽曲を毎日家でリピートし、外でも聴ける様に小遣いを貯めてウォークマンを購入した事も鮮明に覚えている。新星堂限定で初回盤に封入されていたメンバー紹介のパンフレットも熟読した。DVDでダンスPVを見ながら振付しまくった。コンビニで総選挙の雑誌を買い友達と推しメンを発表し合った。受験シーズンと部活の先輩として日々を全うする中での癒しにAKB48があった。

 

神曲たち(DVD付)

神曲たち(DVD付)

  • アーティスト:AKB48
  • 発売日: 2010/04/07
  • メディア: CD
 

 

中学3年生となった2010年5月。『ポニーテールとシュシュ』がリリースされた当日に初回盤を購入し、握手券を握り締め6月に行ったよみうりランドでの握手会を今でも鮮明に覚えている。早朝5時30分に起き雨の中電車を乗り継ぎ、中学生らしい格好を身に纏って現地に辿り着いた。初めてこういう場所に一人で行く事もあって期待と不安が詰まっていた為かジメジメした天気に苛立つ事無く長い時間長蛇の列を耐え忍んだ。この時はまだ知らなかったのだが、この日は前田敦子さんや小嶋さん、高橋さん、柏木さんといった主要メンバーが不在であった。そもそもAmebaで情報を発信していた事も知らず、握手券に書かれてある情報のみで行動していた。今となってはあり得ない話なのだが、当時携帯電話も無ければ家にPCもなかった為、当日参加するメンバーを予め調べる事も出来なかったのでほぼサプライズ状態での参戦となった。案の定推しメンであった柏木さんは登場せずその場で凍り付いてしまった事も記憶に残っている。

握手会の内容は1グループにつき2人と握手できるのだが、ショックを隠し切れなかった僕は顔が好みであった小野恵令奈さん目当てで小野・峯岸ペアへ並んだ。これが僕の初握手となった訳なのだが、両者とも普通に対応は良かったものの(肝心の会話は全て忘れました)手にはキラキラしたパウダーらしきものが付着し、帰宅し手を洗うまで暫く残っていた事をよく覚えている。今では悔恨の思い出と化しているが。

 

その後僕は『ごめんね、SUMMER』と松井玲奈さんを推し始める様になってからSKE48に目覚め、約4年間サケカスとしてアイドルグループの魅力を存分に味わった。アケカスオンリーとしての期間こそ短かったものの、AKB48を好きでいた頃の時期の生活はとても充実していた。普段話す事も無かった女子とAKBトークに花を咲かせ、大変ではあったがまたあの頃に戻りたいと今でも考える事がある。

オタク歴も11年目に差し掛かり紆余曲折を得て今は東京女子流何故か坂道グループに辿り着いたのだが、勿論あの時のときめきは忘れていない。そんな初心を忘れず全力投球で(初日)推しメンを応援していきたいと思う。

 

#あなたのSKEどこから のハッシュタグもあったのだが、長文になりそうなので気が向いたらブログに綴ろうと思う。