若葉の繁る頃に

しがないアイドルオタクの備忘録とチラシの裏書き。「なんとかなる」人生を送るのが目標です。

#9 最悪な転職活動とその後を振り返る


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最低で最悪な2020年が終わろうとしている。

 

今年は新型コロナウイルスの大流行から、多くのイベントは自粛、去年に比べ外出の頻度は減り、経済的にも精神的にも苦しい1年となった。改めて人と会って直接会話をしたりライブを通じて直接音楽を肌で感じる事の素晴らしさを再確認した。そして同時にニュースから流れる自粛警察の行動、ネット上に流れるアジア人全体への差別的な言動やコロナ感染者に対する嫌がらせを見て人の恐ろしさを痛感する1年にもなった。そんな中僕にとって今年特に苦労したのは転職だ。コロナが猛威を奮う中でいかに転職活動を行う事が大変で難しい事であるかを大いに味わった。今回はそんな転職の話を中心に振り返ってみたいと思う。

 

丁度1年前は前職のIT企業を既に辞めており無職状態であった。

この時はコロナの話題もそれ程上がっておらず、新型とはいえ季節性の感染症だろうと高を括っていた。転職は苦戦しているが来年は良いご縁が来るであろうと楽観的に考え、夏になれば少しは安定して普通にライブを見に行ったり好きな推しメンと握手をしたりしているだろうと思い込んでいた。

しかし僕が想像していたものとは大きくかけ離れていた事に後にに気付かされた。

 

年は明けて1月。ふんどしを締め直すべく1社しか利用していなかった転職エージェントを3社に増やし、面接練習やカウンセラーと連携を図りながら、並行してハローワークに足繁く通い営業職を中心に自分の経験を活かせられる会社を探していた。IT系は勿論医療機器、ペット用品、化粧品、珍しいものにはアダルトビデオのルート営業など都内近郊且つ営業職であればどこでも応募していた。しかし結果は全て惨敗。中には面接中に自分の家族を貶す発言をしてきた会社もありその日は怒りに満ち溢れていた事もあった。

何だかんだあって苦戦しながらも3月の後半にハローワーク経由で応募した会社に正社員として入社する事となった。職種は業務用金網の営業職。中小規模ではあるがこの状況で正社員として務められるという事に幸せと達成感を覚えた。そして何とか9ヶ月の長い期間を経て無事転職に成功した…と思われた。

丁度緊急事態宣言が発令され入社日は20日遅れの4月20日。テレワークの概念も無い会社なので通常出勤となった訳なのだが、およそ9ヶ月振りの労働という事で特に気にする事も無かった。とここまでは良かったのだが。

入社から3ヶ月が経ち、仕事も徐々に覚えられる様になった忘れもしない6月19日の出来事。僕はその会社を試用期間中にクビになったのだ。恐らくだがこのコロナ禍で取引先の行動が制限された事により当初の推定売上を大きく下回り、会社の存続の為人件費を割く事となったのだろう。詳しい話は過去のブログにまとめている。

csppp.hatenablog.com

 

僕はすぐに家族に相談した。すると父が勤める会社が慢性的な人員不足に陥っており、特に事務員不足が顕著であるとの事。元々事務作業は得意なので、それに加えて法人営業経験と多少のIT知識を買われシステム課として配属される事となった。所謂コネ入社なのだが。面接でも入社前提で就業規則と給与面、社保関連の説明を受け、無事正社員として父の会社に就職する事となった。

クビを宣告された6月後半から再就職を決め仕事を覚え始めた7月まではジェットコースターの様な日々を過ごした。新たな環境、新たな仕事、新たな心持ち。精神的にタフな方では無いが、今の職場が良い意味でのアットホームな環境である為特にプレッシャー等を感じる事は無かった。しかし父と一緒の職場で部署も同じであり、加えて父が上司という形となった。普段の言葉遣い、考え方の違いによる衝突で苦労こそあるが、背に腹は代えられない想いで今の会社で働き続けている。今ではプログラミングの勉強と並行して仕事をしているが、インフラ業界且つコロナ禍においても安定している為、一応コネクトも手伝って人間関係に怯える事なく仕事に励んでいる。

 

 そんな中でも良い事があった。

潮紗理菜さんと言う推しメンができ、今ではすっかり彼女の虜となった。無職時代にはYouTubeで日向坂で会いましょうを見て彼女の活躍シーンを探したりTwitterから情報を得たりと転職活動以外はそこそこ充実していた。それなりに貯蓄があり失業保険を受給していた事もあって資金面に苦労する事は無かった為、しっかりと握手券も購入できた。コロナによって握手券が実質ミーグリ参加券に変わったのだが、潮さんの尊さと最高の振舞いは画面越しからでも大いに伝わる。潮さんの事を好きになって良かった。そしてもっと早く彼女の魅力に気付ければ良かったと後悔の念もあるが、彼女が今年自分自身にとって波乱の一年となった中での安住の地となったと思う。潮さんが居なければ今でも虚無に陥っていたであろう。

 

今日で東京の感染者も4桁の1,300人超となり、年が明けてもしばらくwithコロナの生活をせざるを得ないだろう。年明けに行く予定であったサンボマスターのライブも中止となってしまい、他にも好きなEVERGLOWのメンバーもコロナ陽性が発覚し年末の音楽番組にも欠席する事態となってしまった。会社でも感染者が出てしまったものの濃厚接触者の対象外ではあったのだが、今年は静かに家で年末年始を過ごしたいと思う。

 

そして今年お会いしたりTwitterで話し掛けたりしてくださったフォロワーの皆さん、本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。

それでは皆さん、良いお年を。